2025.04.18
【硬式テニス 初心者、部活、道具選びのポイント 「ストリング」編
新しく硬式テニスを始める方に、毎週金曜日(全6回)道具別に選び方のポントをご案内しています。
今回は「ストリング」編です。
テニスのストリングとは、テニスラケットのフレームフェイス部分に張り巡らされた糸(紐)で、
ボールを打つために欠かせないパーツです。「ガット」とも呼ばれます。
役割 | ボールを捉え、前に飛ばす |
種類 | 素材、太さ、テンション(張る強さ)など、さまざまな選択肢がある |
選び方 | 打ち方や好みに合わせて選ぶと、ボールの打ちやすさやコントロール性を改善できる |
素材 | ナイロン、ポリエステル、動物の腸などがある |
【ストリングの素材】
・ナチュラル
牛の腸を使って製造されています。
高い反発性とテンション維持性能、フィーリングの良さが特徴です。
1張りあたりの単価はストリングの中では最高値ですが、その性能はプロ選手や愛好家の方など
多くのファンの心を掴んで離しません。
デメリットの1つとして「水気に弱い」事が挙げられます。
雨などで濡れてしまうと、性能が落ちるだけでなくナチュラル自体がダメになってしまいます。
・ナイロンストリング
反発性とテンション維持などナチュラルガットに近い性能を持った人工物の製品。
初めてテニスをプレーする方にはオススメの素材です。
1張りあたりの単価は概ね1,000円台後半~3,000円です。
糸の構造によって性能が大きく異なり、大きく分けて2つのタイプに分かれています。
□モノ構造
糸の中に単芯があり、打ち応えと爽快感がある、打球感です。
ナイロンの中では反発性能と耐久性に優れています。
□マルチ構造
細かい糸を集めて構成されています。
ボールを掴む、柔らかい打球感です。
ナイロンの中では衝撃吸収やフィーリング性に優れています。
・ポリエステルストリング
ナチュラル、ナイロンに比べ耐久性に優れ、様々な形状も開発されている素材です。
他の素材と比べると飛ばす力が少なく、打球時の衝撃も強くでます。
ストリングが切れる様になって来た方、ボールの飛びすぎなどの悩みを解消できます。
初心者の方は、まずナイロンストリングから始めることを推奨します。
ナイロンストリングの構造
・ナイロンストリング
「ナイロン」とは商品名で、柔らかい合成繊維で作られたストリング全般を指し、弾力性に優れている素材です。ポリエステルと比較して柔らかく、インパクト時の衝撃が弱く手に優しいものが多いです。
また、ナイロンストリングは原材料が安いため販売価格としても1,000~3,000円の商品が多く、商品によっても様々な特性を持っています。ただし、ナイロンは湿気に弱く、雨等で濡れると一気に伸びてしまうため注意が必要です。そして耐久性も劣るため、回転量が多いとすぐに切れてしまいます。
・ナイロンストリングの構造の特徴
ナイロンストリングには、「モノフィラメント構造」、「マルチフィラメント構造」があります。
・モノフィラメント構造

特徴
素材はナイロンで、一般的なストリングは殆どがモノストリングになり、太い一本芯に細い糸を巻きつけて構成されている。
メリット
・反発性が高い
・耐久性が高い
・値段が安い
・テンション維持率が良い
デメリット
・打感が硬い
・マルチフィラメント構造

特徴
素材はナイロンで人工的な素材でナチュラルストリングに近づけたストリング。 細い糸を束ねて一本糸に構成され、糸の繊維一本一本が伸縮するのでホールド感が良い。
利点
・ホールド感が高い
・振動吸収が良い
・肘に優しい
・テンション維持率がモノタイプに比べ低い
欠点
・耐久性がモノタイプに比べ低い
テニスを始めたての方、もしくは部活動で初めてテニスする方はどのストリングが自分に合っているか定まっていなので値段や打感などのトータルバランスが良いモノストリングタイプをお薦めします。
ストリングの張り替え時期は、おおむね3ヶ月前後が目安です。ただし、プレー頻度や気温、湿度、水分などの条件によって早く性能が劣化する場合があります。張り替えた方が良いかはお店の方に相談するのが良いです。
ストリングの太さ(ゲージ)は、1.25mm か 1.30mm のものが一般的に多いです。
太さによって打つボールの感覚は変わるので同じ種類でも性能は違います。
【ストリングを張る】
ストリングを張るには専用のマシンと一定の技術が必要です。
ラケットによって張り方を変えるので専門店に行くのがおすすめです。
そのストリングを張る際に必ず聞かれる事は
・張り上げるテンション
・ストリングの種類
・受取日
・テンションとは
簡単に言えば、糸をどの程度の力で張り上げるかという意味です。
主に国内では「ポンド」海外では「キロ」が単位として採用されています。
例えばテンション:48で指定すれば表記は48ポンドとなります。
この数字が大きくなると「高め」と表現され、しっかりとした打球時でボールは飛ばなくなります。
数字が小さくなると「低め」と表現され、柔らかい打球感でボールは飛ぶようになります。
今回理由は割愛しますが、「テンションの高さと低さ」にはそれぞれ限界があります。
低い方が飛ぶ=下げた分だけボールが飛ぶという訳ではないのご注意ください。
・ストリング種類
前途の通り素材は大きく分けて3種類。
その中に構造や形状があり、全体的な種類は数百に及びます。
「ボールが飛びすぎるor飛ばない」や「打ったボールがネットにかかる」など
「今のテニスがこうなればいいのに!」と悩みをお伝え頂ければ一緒に解決できるストリングをお探しします。
・受け取り日
専門店の多くは最短1本、1時間で張り上げます。
もちろん、その時の混雑状況によって変化はありますがご都合のいい日に合わせて調整します。
ただストリングは張り上げた瞬間から少しずつ、テンションが下がります。
せっかく張り上げて、少しテンションが落ちた時に使い始めるのは勿体ないので、テニスする予定に近い日程で張り上げるのがオススメです。
【ストリングの交換タイミング】
ストリングには2つの意味で耐久性があります。
①物理的な耐久性
単純に糸が切れた、ヨレが酷い、糸同士にくぼみが出来て動かない。
切れていなくても、ヨレが酷かったり、くぼみが出来て糸が動かない場合は
反発性やスピン性能が低下してしまうだけでなく、微振動の原因にもなります。
パフォーマンスの低下だけでなく、ケガにも繋がりますのでお張り替えがオススメです。
②品質維持という耐久性
張り替え時に指定した「テンション」は張りあがったと同時に少しずつ下がっていきます。
ただしくはストリングが伸びていきます。(輪ゴムを伸ばし続けて伸び切ったようなイメージです)
糸が伸び切った状態は、反発性とコントロール性能が悪くなります。
いいスイングをしているのに、ボールの勢いがなかったり、コントロールに粗さがでます。
同様、ケガにも繋がりますので「切れる前にもお張り替え」は必要です。
一般的にはナチュラル、ナイロンは三か月に一度、ポリエステルは一か月で品質的な耐久性が落ちます。
①、②の耐久性の限界が来る前に張り替えましょう!
【ストリングの種類、テンションの変化であなたのテニスが変わる!】
ここまで駆け足ではありますが、ストリングについて説明させて頂きました。
ストリングの種類は豊富でまたプレーヤーやラケットとの相性もあります。
テンションもまた同様です。実は気温によってボールの飛びが変わります。
四季に合わせてお張り替えするのもパフォーマンスアップのポイントです!
いつもと同じストリングでもテンションを変える事で違う顔が見えるのがストリング選びの面白い所ですね。
違う種類のストリングを組み合わせたりと選択肢がかなり増えた時代です。
あなたの理想の1張りを一緒に見つけましょう!

■テニスサポートセンター緑ヶ丘店
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テニスサポートセンター緑ヶ丘店は、硬式テニスラケットの在庫数が約7000本!
バボラ、ヨネックス、ウィルソンなどの最新機種をはじめ、
ヘッド、ダンロップ、スリクソンなど各種品揃え。
今では入手不可能なビンテージラケットなどもございます。
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